確定申告迫る!2月を迎えた今の心境・・・

会計事務所
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早くも2020年の2月になりました。会計事務所に勤めている私ですが、1月はいわゆる3点セット業務があり、1つの繁忙期でした。それぞれ下記の記事をご参照ください。
・「法定調書合計表とは?」
・「給与支払報告書(総括表)とは?」
・「償却資産税の申告とは?」
年初から、割と長く感じた1か月でした(^-^; さてさて2月ですね。今年はなんと「うるう年」ですね!オリンピックも楽しみです(^^♪

確定申告シーズン

例の3点セットが終わると、いよいよ確定申告のシーズンです。私は以前、法人の顧問先中心の会計事務所に勤めていたのですが、今はどちらかというと個人事業の方の割合が多い会計事務所に勤めており、ここからがいよいよ本番といった感じです(^-^; 以前の会計事務所では、この確定申告時期も繁忙期だったのですが、一つのイベントとしてのスポット的な意味合いで作業をこなしており、そのあとの3月決算(5月申告)の法人の決算業務に支障がでないよう、個人の確定申告はさっさと終わらせるイメージでした。

最終的には「個人」の利益の追求

個人事業の方は、一般的にやはり法人よりも規模は小さく、いわゆる「節税」の手法も相当限られているので、税務的な検討事項も基本的には少ないと思います。帳簿組織もきちんと整っていることはむしろ少なく、粗々で申告までこぎつけることも少なくないと思います(^-^; 一定の規模になると、今の社会では法人で事業を運営する方が適しているので、ビジネスとすれば法人中心の社会になっていますが、多くの人が最終的に追及するのは、「個人」の豊かさとか幸せですよね。個人事業の方は、「法人」という組織を通さないので、事業の結果が「自分そのもの」といった感じになります。

意外と考えさせられる個人事業の方への対応

法人も個人も同じですが、「利益」=「お金」とはなりません。それは、経費にはなるけどお金の支出がない「減価償却費」があったり。支出はするけど経費にならない「借入金の返済」があったりするからです。法人だと、そもそも個人と切り分けているのでこの説明が成り立つのですが(管理がずぼらだと成り立ちづらい場合があります(^-^;)、個人事業だと、この説明を正確にすることが結構難しいです。それは、いわゆる生活費等や経費にならない支出がどの程度あるのかを、帳簿から正確に把握することが難しいからです。また、ヒアリングベースで生活費等が把握できたとしても、プライベートの預金通帳はこちらでは確認しなかったりするので、帳簿からの裏付けが取れません。個人の帳簿として、事業に関係のない支出は「事業主貸」といった勘定科目を使いますが、これをイコール「生活費等」として説明することは正確とはいえないケースが多いです。ですので、「利益が出ていても、そのお金が残っていないのはなぜか?」と問われたときに、回答になかなか苦労します(^-^;

法人成りの検討

個人は所得税と住民税を合わせると、最高で55%の税率になります(@_@) 法人の税率と比べると非常に高いです。一定の利益が出てくると法人成りの議題になりますが、法人成りの論点もなかなか奥深いものがあります。法人成りの目的はいくつかあると思いますが、一つの大きな目的としては、節税をして、個人の「生涯可処分所得を増加させること」にあると思います。いわゆる退職金を使って、最終的に可処分所得を増やす、大道のスキームですね。ただこれも、最近の若い経営者の方にとっては、あまり魅力と感じない場合が多いように思います。理由は、このスキームは、若い現役世代の所得を抑えて、将来に税金の優遇されている退職金に積み立てをすることなのですが、この「若い現役世代の所得を抑える」ことに抵抗があるようです。若い時の方がお金が必要な訳で、そこを抑えて退職後に1億や2億をもらってもあまり意味がない、と思うようです。これは一理ありますよね。考え方はそれぞれなので、私はメリットデメリットをしっかり説明した上で、判断してもらうようにしています。

何はともあれ・・・

2月に入り、3月15日まであと1か月半となりました(;゚Д゚) 今年は「うるう年」で1日多いですし、3月15日が日曜日のため、申告期限は3月16日になるので、通常の年より稼働日を2日間多く設けることができます(^-^; 今からこんなことを考えていてどうしようもない気がしますが、個人の確定申告は、その個人そのものを把握する必要もあって、その人となりがリアルに見える、非常に興味深い業務でもあると思います。また、急なスポットで関与する方も出てくるので、探求心をもって取り組んでいきたいと思います(^-^; 

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